【コラム】お墓のお引越しの話②
更新日: 2025.10.31
よく墓じまいとお墓のお引越しというのは別で語られることが多いけど、基本的に一緒なんよね。
もっと言えば墓じまいは引っ越しのなかの一つの流れ、ということになります。
けっこうね、これ知らん人の方が多いんじゃないかな。とにかく墓じまい墓じまいって言われるからね。でも引っ越しする目的以外に墓じまいできないのが今のルール、ということです。
仕事の中でよく相談されるのはさっき言ったように墓じまいのことが圧倒的に多い。
引っ越しをするというパターンは、親と子供が遠く離れて暮らしていて、管理できないからどうしよう、って感じの人ばかりかな。
もうそういう人は「いつするか」だけの問題なのでやり方を提示するだけでいい。
でも墓じまいをしたい人は、そもそもお墓を持ちたくない、という考え方の人なんで、お墓自体を言ってみれば処分するとか捨てるとかって意識が強いからあまりその先を考えていない人が多い。
何故先に受け入れ先を決めないといけないか、当然手続き上の問題もあるんやけど、遺骨をどうするのか、ですよ。
お墓があって供養していたということは遺骨があるということとイコールなのでその辺に捨てるわけにはいかない。おそらくですが、皆さんがお墓の引っ越しに対して面倒くさいと思う部分はここでしょうね。墓じまいしたいようなタイプの人は、寺との付き合いもしたくないようなタイプの人が多いです。でも墓じまいするためにはまた寺と話を進めないといけない。その辺がねハードルにはなってくるんですよね。
どんな話をしないといけないか、
お墓のお引越しを手続きではなく実際の作業と供養という部分で見ると、まずは魂抜き、まぁうちの地域では精抜きって言いますけど、して、お墓から先祖の魂を抜きます。
それで墓石は亡くなった人の依り代からただの石になるのでそこから墓石の撤去、墓地を更地にするんですがこのタイミングで遺骨を掘り出すというか回収します。
で、墓石を準備して新しい墓地に納めるのと魂入れ、精入れということをして引っ越し完了です。
引っ越し先が永代供養なのか樹木葬なのか何なのかで多少変わりますけど、とにかく儀式も必要になってくるということを頭に置いておいてください。