【コラム】『人は二度死ぬ』という価値観
更新日: 2025.11.11
真言宗の本山があり、弘法大師、空海さんが眠っている高野山、
そこにある高野山大学を卒業する際に書いた卒業論文で書いたテーマが
「社会における死の意識について」
哲学でも宗教学でもなく、社会学という中で向き合った死というテーマで
書いた結論というのは、人は二度死ぬ、ということでした。
「人は二度死ぬ。
一度めは、心臓が止まった時「肉体の死」
二度目は、その人のことを覚えている人がいなくなった時「記憶の死」
社会という単位で見た時、この2つの死がそろって初めて
本当の死が訪れる」
最近葬儀の時の法要で似たことを仰る住職が増えました。
死生観という中でそれぞれの方がたどり着くことなので、
細かい部分は違ったりしますが、
この記憶の死に通じることを言う人が増えている印象です。
我々いせ典礼としてもこの考え方をベースにして葬儀を考えています。
どういうことなのか?
葬儀はこの「記憶の死の最後の延命の場である」ということです。
そのためにすることは
亡くなった人「らしさ」を表現するということ。
真心こめてお手伝い。
皆様の大切な人を記憶する場として
いせ典礼にご相談ください。